災害に強い家とは

未だ記憶に新しい2011年3月11日の東北大震災。
母の実家は福島県いわき市にあります。

当時、いわき市に住む叔母家族が心配になり、連絡を取ろうとしましたが、電話は全く通じませんでした。
独立して別々に住む従姉妹とは、携帯電話がつながり無事を確認できたものの、本家とは連絡が取れず、家屋をはじめとする現場の状況は全くわかりませんでした。

電話がつながったのは、震災から5日ほど経ったころでした。
しかも、その家は俗に言う「黒電話」を使っていたので、電気が止まっていても通じました。
叔母に状況を確認すると、棚においてあったものが倒れて散乱することはあったものの、家屋は無事でみんな元気だということでした。

その時の話で分かったことは、電気は止まっているが水道は昔から井戸水を使っているし、ガスはプロパンガスだから料理などもできるということでした。
リフォームした際に作った内風呂は、電源が入らず湯を沸かすことができないので使えないが、その代わり残しておいた五右衛門風呂がまだ使えるので、お風呂も入れるし、トイレも汲み取り式なので問題ないとのことでした。
また暖房も普段から灯油ストーブや墨の掘り炬燵なので、これも普段通り使えるとのことでした。
さすがにテレビは見られないですが、農家なので就寝も早く昼間は畑に行っていつも通りラジオを聴いているので、不便は感じないとのことでした。

計画停電で数時間電気の供給がなかっただけでもものすごい不便を感じ、宝くじが当たったら太陽光発電で自家発電のできる家を買おうと思っていた私は、叔母の話を聞き、電気機器に頼ってばかりの生活を維持しようと考えるより、もっと原点に返った生活を考えた方がよいのではないかと思うようになりました。

あの震災以来、太陽光発電を売りにした住宅の広告をよく目にしますが、災害に強い家とはもっとシンプルに、原点に立ち返った生活のできる家なのかもしれません。

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